鳥について

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病院に行く前に
ヒナを拾わないで!
病気を見つけるには
羽切りの仕方



病院に行く前に

可能であれば日常を過ごしているケージごと来院して下さい。
食餌や糞もそのままで。

無理であれば、写真等でも良いです。
その場合、小鳥は移動用の小さな容器に入れて来て下さい。
普段の飼育環境は、診療に大きく影響することがあります。

寒い時期は保温しながらストレスをかけないようにして来院しましょう。

病歴がわかる資料や、投与している薬があればお持ちください。

ヒナを拾わないで!





病気を見つけるには

小鳥に特有の病気があります。しっかり知っておきましょう!

1.卵詰まり

この病気は文字通り、メスが産卵できずに詰まってしまった状態です。
急変して命にかかわりやすいので、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
小鳥は体が小さくて麻酔にも弱く、進行が早いので、早期発見が大切です。

こんな症状が1つでも出たら要注意!

・お腹が膨らんできた
・呼吸が速くなる
・水分の多い便
・便が大きい
・羽を膨らませじっとしている
・止まり木に止まりにくそう


2.疥癬

トリヒゼンダニの感染によって起こる病気です。
この病気はすべてのインコにかかる可能性があります。
ダニは小さいので、肉眼では見えません。
かゆみのために落ち着きがなくなり、いらいらします。

こんな症状が1つでも出たら要注意!

・かゆみ
・くちばしや爪が変形
・フケ
・脱毛、薄毛
・足の見た目が変化してきた

くちばしや爪が変形して元に戻らなくなることもあります。
とてもかゆいので、くちばしを鳥かごにこすりつけたり、止まり木の上で足踏みしたりします。
また、親鳥から受け継いでいることも多いのでなかなか予防は難しいです。

3.便

便の状態は毎日観察しましょう。
便から分かる病気は感染症や内臓疾患など様々です。
日頃の健康な便と比べることが大切です。

こんな症状が1つでも出たら要注意!

・色が黒い
・便が水っぽい
・おしりに便が切れずにぶらさがっている
・白い部分が着色



羽切りの仕方

羽は切ってもいいの?

本来鳥は飛ぶもの。羽を切って飛べないようにすると、
事故が多くなってしまいます。例えば・・・
・羽を切った後、本人は飛べると思って飛ぶが、落ちて骨折
・思ったように飛べなくて壁に衝突→脳挫傷、障害が残る・・・
など、危険な事故が多く、亡くなってしまうことも。

またネットで調べたり、ペットショップで誤った切り方をされた結果、不幸なことになった小鳥が多いのです。

誤った切り方をされて骨折した小鳥の例

羽切りは獣医師に相談して、適切に行いましょう。

●切った後は特に注意が必要です。
・安全なケージから出さないようにする
・どうしても出したい場合は少しずつ飛ばして様子を見る
・なるべく障害物を無くし、クッションなどを置いて危険性を減らす
・必ず人が見ている時に、安全な部屋で飛ばす。(羽を切ってない場合も同様)

壁に衝突後、落下して、脳挫傷を起こしたセキセイインコ

羽を切られた後、部屋で放され、飛行に失敗したとの事。
意識がなく、全く動けず、止まり木にとまれない状態。